スモールボートセーリング - Small Boat Sailing

ホビーアドベンチャーアイランドを改造しながらセーリングを楽しむブログ

ダウンウィンドの走りの改善 実験してみた


少し前にセーリング中にふとひらめいたこと。
ダウンウィンドのスピードをもっと改善できないか、、とプチ実験をしてみました。

ブームのないAIは、ランニングでメインシートをいっぱいに繰り出すと、セイルが丸まってしまって、風を効率よく受けることができません。
トラベラーを追加してセイルが丸まらないように工夫している人もいるみたいですが、もうちょっと簡単に、余っているロープ1本を追加するだけで、セイルの丸まりを防げないかな、と。

下の図で説明すると、ピンクの丸はスピン用にすでに両舷のアカに追加設置済みのアイ。セイルのクリューに1本ロープを追加してこのアイを経由してコックピットで引っ張ることで、ノーマルなセイルシェイプ(グリーンのライン)がブルーのラインのようにできないかという実験です。
この図で見ても、ブルーのラインの方がより多くの風を捕まえることができそうに思えます。



実際にやってみたのがこれ。
クリューに舫い結びで追加した白青のロープが追加ロープです。
(黒いメインシートの左下にみえるのがそうです)

これはポートタックのとき。


これが予想以上に効果がありそうで、下の画像のようにセイルシェイプが少し改善されてスピードアップを体感できました。

広角レンズでちょっとわかりにくいですが、これが改善前の丸まったセイルシェイプ。
(クリューに結んだ青白のロープが見えていますがロープは引いてない状態)


そしてこれが青白ロープを引っ張った状態。
クリューが右側(外側)に引かれて、セイルが少し右方向に広く展開できているのがわかります。


体感スピード的には2-3割くらいスピードアップするイメージ。
なんでもっと早く試さなかったんだろう、っていうくらいの効果でした。
スピンが使えないくらいの風域でランニングを速く走りたいときにはブースター的にこのロープを追加するのはありな気がします。
ジャイブするたびにロープを通し直さなきゃならないのがちょっと手間ではありますが、ランニングで長距離を一気に走りたいときはジャイブが少ないのでその手間もないし。
必要なのは6mmのロープが3mほど、のみ。

次からは風の状況によってはこの作戦を積極的に使っていこうと思います。