スモールボートセーリング - Small Boat Sailing

ホビーアドベンチャーアイランドを改造しながらセーリングを楽しむブログ

帆船「みらいへ」

帆船「みらいへ」に体験乗船してきました。

この体験乗船会はジャパンインターナショナルボートショーのイベントとして企画されたものです。ボートショー自体はフネを買おうと思っているわけでもないし、正直あまり興味が湧かなかったんですが、この体験乗船は前から乗りたいと思っていたので、予約しました。
事前予約すると、本来大人1名2000円なのが1500円に。

朝10時〜11時半の第1便を予約、当日9時半にはボートショー会場近くのぷかり桟橋に到着。
すでに桟橋にみらいへが泊まっているのが見えます。


時間になったので乗り込みます。
お客さんはかなり年齢層高めの、男性が多い感じでした。


乗船したらまず中央の甲板に集まり、アテンダントの方の注意事項を聞いてから出航!
ぷかり桟橋を離れます。
それほど密になりすぎない、適度な感じのお客さんの数でした。


出航後はしばらく船内を自由に見学できます。
まずはさっそくブリッジにお邪魔してみます。
帆船、とはいえ、中は最新の航海機器が並んでいます。


ブリッジ後方は、チャートルームになっています。
このあたりはウッドを使った内装で、雰囲気ありますね〜。


これがブリッジから前方を眺めたところ。


みらいへは1993年建造の比較的新しい帆船です。
全長52.16m、3本マストのスクーナーで、帆装は横帆3枚(約215m2)、縦帆10枚(約568m2)、総帆13枚(約783m2)で、メインマスト高さは約30mとのこと。

ブロック類はすべて木製、ロープもすべてクラシックな三つ縒りロープ、というクラシックな艤装。
セールは台形でガフリグと呼ばれるセールのトップにガフというブームのようなものがついているタイプです。

そして、ベイブリッジをくぐる少し前辺りから、女性クルーが2人、シュラウドを伝ってマストに上り始め、束ねられていたメインセールを解きにかかります。
解いている途中、ベイブリッジをくぐったのですが、結構マスト高がぎりぎりに見えました。
(実際はかなり余裕があるんでしょうけど。。)



ベイブリッジをくぐったら、我々お客さんも手伝って、セイルを上げていきます。
まずはブームの後端が後ろのマストに固定されているのを、ロープ(トッピングリフトというのかな)を引っ張って解除。
下の画像は引っ張った後で、ブームが少し持ち上がっているのがわかります。


次に2手に分かれて、メインセイルの上端(ガフ)と下端(ブーム側)のハリヤードを引いていきます。声を出しながら力を合わせて。。
だんだんセイルが展開されてきて、フルで張ることができました。


そして次はみんなでバウに移動して、ジブセイルを1枚だけ上げます。


風はちょうど3−4mは吹いていたので、ちゃんと両方とも風を孕んでいました。


セイルを上げ終わったら、帰途に着きます。
楽しくてあっという間でした。。
またベイブリッジを潜り、港内に戻ってきました。


天気もいいので、横浜の街が一望できます。


船はぷかり桟橋に戻る途中、山下公園沖にちょっと寄ったりして、観光船に乗った気分。
大桟橋には客船「ぱしふぃっくびいなす」が停泊中。
もうクルーズとか再開しているんでしょうか。


その後ぷかり桟橋に着く直前にまたみんなでセイルを畳み、その時はロープを引くのを手伝ったりしてみました。ロープの太さは数センチあって、みんなで1列になって引っ張っていると運動会の綱引きみたいな感じ。

そして予定通り11時半にはぷかり桟橋に戻ってきました。
あっという間の1時間半でもうちょっと帆走を体験したかった、というのが正直な感想。
でも1日3回公演あるようなので、これが時間的には精一杯のスケジュールなのかな。

みらいへは一般社団法人グローバル人材育成推進機構というところが運用しているみたいですが、1人2000円程度で赤字にならないのかな、、と心配になってしまうほどのお得なツアーでした。