先日は先輩セーラーに誘っていただき、落水者の救助訓練を体験してきました。
先輩の船(30ft)で出航です。

沖まで出ると、5-6mの訓練にはちょうどいい風。
まずは口頭で説明を受けます。
今回教わるのは8の字救助法という方法で、セーリング中に落水者が出た時の注意点です。
落水者側:
・決して泳いではならない。
・着衣や靴も脱がない。
・船から投げられた救命ブイなどを捕まえ、浮きながら救助を待つ。
救助する側:
・「落水だ!」大声で叫び、全員に知らせる。
・落水者を見失わないように見張りを立てる。
・救命ブイ、ライフジャケット、ペットボトルなど手近の浮く物を投げる。
・落水者に手を振り、助けに向かうことを知らせる。
・機走中の事故以外はエンジンは掛けずにセーリングで落水者の位置に向かう。
・必ず風上側から救助する。

流れを図にしてみました。
左下の赤い星が落水者のイメージです。
①ポートタックのクローズホールドで風下舷から落水者が発生!
②セールトリムはそのままで直ちに少しだけ風下にベアして行き足を付ける。
④行き足がついたらラフする。
⑤タックする。ジブシートはそのままで、ジブに裏風を入れたままタック。
⑥落水者を目指してスターボードタックのクローズホールドからベアする。
⑦そのまま落水者の風上へ向けてラフしていく。
⑨落水者の風上からアプローチ、落水者にたどり着く。
落水者をボートフックか手で風下舷に引き寄せて引き上げます。
引き上げる時はブームを船外に張り出してブームに臨時のテークルを作り、そのテークルで引き上げる、と言うことでした。
今回は落水者としてダンブイを使い、部位に近づいて行って手でブイを拾い上げるまでを体験しました。
イメトレができたところで実践です。
クルーの1人が「落水!」と叫んでダンブイを海中に投入。


僕が舵を握らせてもらっていたので、すぐに少しベアして行き足をつけてから回転。天気が良くて波もほとんどないので自分でもダンブイははっきりと見え、行くべき方向はすぐにつかめました。風上から近づいて行ったら、同僚クルーがダンブイを拾い上げます。

やってみた感想としては船の操縦自体は意外と簡単でした。
メインもジブもいじることはないし、落水者の方向さえ見失わなければ、その方向に舵を切るだけです。あとは風による船の流され具合を感じながら風上からブイに近づくだけ。
まあ操船自体が簡単だからこそ、この方法がポピュラーなのでしょう。
本当は落水者を船のデッキに引き上げるのが1番大変、と言う話はよく聞きます。
おそらく引上げ用のテークルとか準備している余裕はなさそうだし、落水者に近づいたら救命浮環を投げてとにかく船と落水者が離れないようにするまでで精一杯な気が。。
また、船から人が落ちる、ということは海況や気象状況も相当なものだと思うので、落水者をずっと追い続けるのだけでも大変だし、操船の難易度ももっと高くなるでしょう。
その後何回か交代で体験させてもらい、一通り理解して動くことができました。

こうやって練習で経験しておくと、イメージが掴めてよかったです。
8の字救助法はシングルハンドでも実行できる救助法ということなので、今後も繰り返し1人で練習して慣れておいた方がいいですね。
教えていただいたSさん、ありがとうございました!






































































