これはだいぶ前にやったカスタムですが、アップするのを忘れてました。。
AIのラダーシステムは、ハル(船体)の中を細い白いラインが通っていて、そのラインを通して左手のレバーハンドルでコントロールするようになっています。
前を向いて左側にハンドルがあるので、トランポリンに乗っている間(特に右側トランポリン)はハンドルに手が届きません。ハンドルに付ける専用エクステンションも純正で売られていますが、ネットでは有名な日本人のハジメさんという方が考案した「ハジメシステム」という定番のカスタム方法があって、私も購入後すぐにそれをマネさせてもらっています。
全体像はこんな感じ。
コックピットの後ろに左右に通っているイエローのロープを左右に引っ張ってラダーをコントロールする構造です。
改造作業の難易度は低めです。
<用意するもの>
・6mmロープ 5.4m程度 1本 (コントロールロープ用)
・3-4mmロープ 1.4m程度 x2本 (ラダーロープ用)
・6-8mm用シングルブロック 2個
・6-8mm用固定シングルブロック 2個
・ステンレスリング 2個
・ステンレスのドリルビス 4本
※残念ながら採用したロンスタンの固定シングルブロックは今は廃番になってしまったようです。
シングルブロックはこれ。
そしてステンレスリングはこれ。
まずラダーの左右のフィン部分にある穴にステンレスリングを取り付け、そのリングに舫い結びでラダーロープを付けます。新たに穴あけをしないで既存の穴をそのまま利用するのがポイント。
ロープのもう1方の端は、やはり舫い結びでシングルブロックを付けます。
次にコントロールロープを通すための固定ブロックをAKAの直線部のなるべく外側にシーブ(回転する部分)が地面と平行になるようにAKAパイプの後端に取り付けます。
取り付けはステンレスのドリルビス2本で。
(画像はポートサイドです)
取り付け位置は、トランポリンを付けている場合はトランポリンの固定ベルトと被らないような位置に付けます。
作業としてはこれで出来上がり。
艤装はコントロールロープをAKAのブロックに通してからラダー側のブロックに通し、ロープの端をAKAに舫い結び。これを左右同じようにやります。
コントロールロープはたわんでいると操作のダイレクト感がなくなるので、なるべくピンと張るようにするのがポイント。
コントロールロープを右方向に引っ張るとラダーは左に切れて艇は左に曲がります。
コントロールロープの適当な場所に左右各1箇所結び目のコブを作っておくと、引っ張るときの手がかりになって操作しやすいです。
コントロールロープは毎回フネをしまうときは取り外してロッカーに保管、ラダーロープ(左右)はラダーに付けっぱなしにしています。
コントロールロープ、ラダーロープともにそんなに力が掛かるところではないので、両方とも3-4mmのロープで強度的に充分かと思いますが、コントロールロープは引っ張る時に細いと手に食い込んで痛いので、6mmくらいがよさそう。
これでトランポリンに乗ったときのラダー操作が格段にラクになるし、通常のラダーシステムが壊れたときのバックアップにもなります。
このシステムを作ってからトラブルは1回もないです。
欠点といえば、艤装に余計に時間がかかること(+2分)くらい。
このシステム、世界的に有名らしくてネットのフォーラムを見ても"Hajime System"と呼ばれて世界中のAI乗りが取り入れているようです。
日本人が考えたものが世界中に広まっているなんて、すごいですね。