スモールボートセーリング - Small Boat Sailing

ホビーアドベンチャーアイランドを改造しながらセーリングを楽しむブログ

ミラージュドライブのフィンが曲がった


毎回新しいところに行きたい!といろいろな磯を探検しまくっているので、初めての磯で海底の状況が完全に把握できていないことが多く、ミラージュドライブのフィン先端が暗岩にちょっと当たっておっとっと、、となることもしばしばです。
致命的にフィンがごつーん、とぶつかる経験はしたことはなかったのですが、ちょっと当たって、を繰り返していたら、少しずつドライブのフィンのシャフトがこんなに曲がってきてしまいました。
あきらかにまっすぐの時よりは効率も悪くなって出せるスピードも落ちているのだと思います。

下の画像でも、本来はフィンの上端ラインはその左に少し見えているチェーンのラインと平行であるべきなのですが、フィンは2枚ともだいぶ下に傾いてしまっています。

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ショップで相談したら、フィンを取り去ってシャフト単体の状態にしてシャフトをまっすぐに矯正すればまだまだ使える、ということなので、ばらしたシャフトを家に持ち帰り、家で矯正してみることにしました。

まずは分解から。フィンの根元にあるナットをプライヤーで緩めて外していきます。緩めるときはその下の(根元の)丸いグレープラスチックのナットを指で押さえながら回すのがコツ。

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これが外れた状態。
外したSUSの銀色のナットの下に真鍮の角ナットがフィンにはまっているので、なくさないように注意、です。
ここを外すと黒いフィンの部分が自由になってシャフトから抜けるので、フィンを抜きます。

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フィンを抜いたら、シャフトの先端から数センチのところにプライヤーが掛かるように平面部が対面で2面設けられているので、そこにバイスプライヤーを掛けてシャフトを反時計回りに回転させて抜いていきます。

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これがシャフトを抜いたあと。
赤い矢印がシャフトが刺さっていた穴です。ここもまあまあ錆びてるな。
画像では見にくいですが、穴の奥の方にはネジが切ってあってここにシャフトがねじ込まれます。

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これがシャフトを2本とも抜いたドライブ本体側。

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そしてこちらが抜いた方のシャフト2本。
見事に曲がっているのがわかります。
直径8mmくらいのSUSのムクのシャフトがこんなに曲がるなんて、長年の蓄積とはいえ相当な力が掛かっていたんですねえ。。

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このシャフトを単体で家に持ち帰り、万力で挟みながらシャフトに鉄パイプをかぶせて鉄パイプごと力任せにストレートに矯正。
SUSのシャフトはスプリングバックがあって完全に高精度でストレートにするのは難しいですが、だいたいはストレートになったかな。

で、これがストレートになったシャフトを組み付けた完成図。
ドライブの動きもちゃんと再現できて、次回のセーリングが楽しみです。

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