スモールボートセーリング - Small Boat Sailing

ホビーアドベンチャーアイランドを改造しながらセーリングを楽しむブログ

セーリング&キャンプ 和田長浜 DAY1


念願のセーリング&ソロキャンに行ってきました。
目的地は先日行った荒崎のさらに先、和田長浜。
神奈川県内でもキャンプができる数少ないビーチです。
10月に入って暑さもほどほどになり、かといって寒くもなく、ちょうどいい天気の週末。
風予報は、こんな感じです。

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土日2日ともに安定して5m以上が吹きそう、という理想に近いコンディション。
土曜日の午後がちょっと風強めなのが心配ではありますが、北東風なのでアビームで南方向に楽に行けそうなので、決行することにしました。

荷物が多いので車で自宅から逗子まで行き、近くの駐車場に1泊2日で車を停めて海に向かいます。荷物ははすべて防水袋に入れてバウとスターンのハッチ、そして着座位置のすぐ後ろのバンジーコードエリアに3分割してくくりつけます。防水袋といってもただのちょっと厚めのビニール袋に入れただけですが。。

いつもと違うのは目的地のコンディション次第では必要かもしれないので、最初にフネと同時に買って以来ずっと使っていなかったHobie純正のカートを積んでいきます。

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10時少し前に出艇。予報通り北東の風4-5mなので逗子湾を出るとあとはずっとアビーム気味にスピンを使ってひたすら南下。今日は野営地の和田長浜に着く前に周辺の海をいろいろと探索したいので、少しでも早く和田長浜の海域に着くようにノンストップで向かいます。

1時間半後の11時半には佐島沖に到達。
気温は20度くらいかな?上は長袖のラッシュガードのみ、下は短いウェットスーツ生地のパンツにセイリングパンツで充分快適。

 

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ほぼ進路変更をしないで荒崎沖まで来ることができました。
こんもりしたこの丘がソレイユの丘、その向こう側が和田長浜です。

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荒崎を回ったところからは風も体感で5m越え。クローズホールドで和田長浜へ。  
画面左に見えるのが荒崎の突端です。

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そして、和田長浜が見えてきました。
前に陸からは何度か遊びに来たことがあるので、見覚えのある青いトタン屋根の倉庫?が見えます。この青屋根は沖からも視認性がよくて、いい目印になりますね。
まだまだ時間的に余裕があるので浜には上がらず、さらに南のを小網代湾を目指します。

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途中の黒崎の鼻は沖から見てもきれいな緑に覆われた丘でした。
てっぺんに素敵な一軒家があってあんな所に住みたい、と思えるような場所。
ここもキャンプができるみたいなので、いつかここでもキャンプしたいなあ。
岩が多いけど、なんとか海からもアクセスできそう。

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黒崎の鼻からは三戸浜沖をさらに南下して12時半にエビカ浜に到達。
ここは以前カヤックをやっている方のブログで知ったのですが、海からしかアクセスできない秘境のような浜。前から行ってみたかったところです。

上陸はマストに掴まりつつ立ち姿勢で前方の暗岩がないかどうかウォッチしつつ、ゆっくりとフネを進めます。初めての浜に上陸するときは多少流されるのは覚悟の上で岩に当たる可能性のあるダガーボードは完全に上げてしまい、風向きによってはできればミラージュドライブも抜いてセールだけでゆっくりと侵入するのがポイント。

立ち姿勢で前方をウォッチしつつ、左足先でハンドル、右手はラダーDOWNのロープを握りながら。前方にラダーに当たりそうな岩があったらすぐにDOWNのロープを緩めてラダーが水流の力で自然とアップするようにするためです。この方法だとたまーに岩にラダーが当たることもありますが、岩に当たるとラダーは跳ね上がるので比較的安全に進めます。

風がない時や風向きが悪いときはセールは完全に畳んで、ミラージュドライブをひと漕ぎしてはフィンを水平にした状態で立って前方確認、OKならまたひと漕ぎ、を繰り返しますが、やっぱりセールだけで侵入する方がやりやすいし安全ですね。
ここは浜に向かって左側が比較的岩がなくて安全に通れました。

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エビカ浜は本当に小さい浜ですが、プライベート感満点。いつかここでもキャンプをしてみたいものです。(キャンプが正式に許可されているのかはわからないのですが)

エビカ浜で休んだあとはさらに南下して隣の小網代湾へ入っていきます。
湾内に入ると風も弱くなって、ゆっくりと進んでいけます。
湾に入って右側は有名なシーボニアマリーナ、左側は普通の一軒家が建ち並んでいてのどかな感じ。いや〜、こんなところに住んでみたいなぁ。

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シーボニアにはきれいな2本マストのクラシックヨットが泊まっていました。
シーボニアを運営するリビエラグループが所有する「シナーラ」ですね。

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さらに奥に進むと風もなくなったのでセールを畳み、ミラージュドライブで。
係留されたヨットの横を迷惑にならないように通っていきます。
普段なかなか見ないような風景の連続でおもしろい。

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湾の一番奥はいきなり人家もなくなり森に囲まれ、大自然の中、といった趣。小網代の森です。
風景に見とれていたら、突然ミラージュドライブが海底に着いてしまい、フィンが縦になった状態でぐぐぐ、、と止まってしまいました。やばい。。この辺りは沼みたいに水が濁っていて下がよく見えないのですが、油断してました。手を入れてみると簡単に指先が底に着く!

なんとか風の力を借りてその場を脱出。セールを上げてフネの向きを変えて、ようやく底が深いところまで来てミラージュドライブを抜くことができました。

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湾の入口に向かって帰りはランニングで微風セーリング
またヨット群の横を過ぎていきます。

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ずっと行ってみたかった小網代湾、月並みな表現だけど日本じゃないみたいな、どこか北欧のフィヨルドにある小さな港に入ってしまったような錯覚に陥るような素敵な場所でした。

湾を出るとまた強い風が戻って来て5-6mの風の中、アビームで一直線に和田長浜へ向かいます。
そして15時に和田長浜着。海から浜に向かって一番左側、一番駐車場から遠いエリアに着けることにします。駐車場に近いエリアはテントの数も多めで騒がしそうだったので。。

ただ左側は岩が多いエリアで、浜への侵入は細心の注意を払って、無事着艇。
ビーチはおそらくソレイユの丘に遊びに来たのかな、家族連れがいっぱいいました。
フネをある程度の安全な高さまで引き上げて、さらに高いところの芝生で平らなところにテントを設営。画像でテントの右の奥の方にマストを抜いた船体がちいさく見えます。

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ひと通り準備をしたら、ボーッとして夕方になるのを待ちます。
夕日を楽しみながらご飯を炊いて早めのビール&夕食。最高でした。。

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ここは和田長浜の駐車場から来るには険しい岩場を長い距離歩いてこなければならず、潮の加減によっては歩くこともできなさそうなので、駐車場からここまでキャンプ道具を担いで来る人はまずいないみたいです。海からフネで来た人のみに許されるプライベートキャンプ場、といった感じでした。

今日のログです。
約25kmを5時間かけて楽しみました。
いや〜、楽しかった。


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