スモールボートセーリング - Small Boat Sailing

ホビーアドベンチャーアイランドを改造しながらセーリングを楽しむブログ

アマのショックコード交換

先日外したアマのショックコードの交換作業です。
まずはコード径をノギスで測ってみると直径6mmっぽかったので、6mmのコードをアマゾンに発注。

次に現状のコードの長さを測っておきます。

画面上の短い方:23cm(実長)
画面下の長い方:33.5cm(実長)

でした。どちらもコードを伸ばさない状態での測定です。


長さを測った後は古いコードを切断、SUSの針金もろとも除去します。
そして2本の新しいコードの端を合わせて結び目を作ります。
スターンのコードを交換したときのように、コードの端はSUSでかしめるよりは結び目を作った方が抜けにくいのではないか、という考えで今回もそうしています。
特に今回みたいにSUSの針金がキャップの穴から抜け掛かっていたのを見ると、同じようにするのはちょっと不安があります。
結び目でつくるこぶはかなりの大きさになるし、それが樹脂キャップの穴を通ってしまうことは考えにくいので、こっちの方が安心感があるんだけどなあ。。

あたりまえですが結び目を作る前にキャップを通しておくの忘れずに。
結び目の右にある余分な部分は極力短く切って繊維がほどけないようにライターで軽くあぶります。

結び目はゴムをかなり両側から引っ張って小さくしないとキャップの中に収まり切らないし、ゆるく結ぶと使っていくうちに結び目がほどける危険もあるので注意です。
コツとしては結んだ後のコード2本の端をラジオペンチ等でつかんでしっかりと引っ張ること。


ここまでは簡単ですが、次にもう片方のコード端の結び目を作る位置がとても重要。この結び目の位置で短い方、長い方ともにコードの仕上がり全長が決まるからです。
全長が長すぎるとアマを留める力が弱すぎてアマが外れやすくなってしまうし、短すぎるとコードを無理に引っ張ることになり、コードの寿命が短くなる恐れがあります。

目標となる長さ(最初に測った長さ)がわかりやすいようにマスキングテープを巻いて印を付けておくといいです。
で、当然のことながら2本のコードの端に結び目を作る時にはそれ相応の長さが必要になるので、コードは2本とも欲しい長さピッタリにカットしてはいけません。
結び目を作るのに必要な余分な長さを計算してカットします。

その量はほぼ目分量で8cmと割り出しました。
さらに予備分2cmを加えておきます。つまり、


短い方:23cm + 8cm +  2cm = 33cm
長い方:33.5cm + 8cm + 2cm = 44.5cm

が、既に結び目を作った側のキャップの端からそれぞれ必要になります。
(足りなくなるのが心配なようならさらに数センチ余分にみてもいいかもです)

最後に、忘れずにもう片方のキャップを通してから、コード2本の端を合わせて結び目を作ります。このときにはちょうどマスキングした目印の長さになるように結び目を作る位置を調整しながら、コードを引っ張ったり緩めたりして調整します。
引っ張ったり緩めたりするのにはラジオペンチがあると便利です。

この最後の長さ調整のところがちょっと難易度が高かった。。
ちょうどいい長さになるように結び目を作りつつ、強く引っ張っても結び目の位置が変わらないように。何度かやり直しをしてようやくできあがったのがこれ。
黄色いマスキングテープの右端が目標の位置だったので、ほぼ目標の長さで結び目を作れたことになります。


あとはマスキングテープを外しておしまいです。
結び目もほぼキャップの中に収まってるし。

文で書くとちょっとわかりにくいですが、コツをつかめば何とかなると思います。
所要時間は30分くらい。
ポイントは最初に片側の結び目を完成させてしまい、全長の調整はもう片方でやる、ということ。その方が長さを決めやすいです。
図にしてみると、こんな感じ。


そういえばもともとのコード径6mmに対して、アマゾンで買ったコードは測ってみたら微妙に細くて5.6mmくらいでした。
強度的にはほぼ変わらないと思うので、良しとします。
実際5.6mmのコード2本を樹脂キャップの穴に通すのに結構キツキツだったので、ちょっと細いくらいの方が作業性は良さそうです。
新旧の直径比較。画像の右が元々の、左が新しい方です。



今回購入したショックコードはこれ。
長さもちょうど良くてAIのいろんな部分の補修に使えそうです。

 

 

必要なコードの長さも、結び目を作るのに必要な長さも今回数値化できたので、今後はもうちょっと楽にできそうです。
アマを固定する部分は前後左右4箇所あるので、残り3箇所も同じようにやってみようかな。